大学病院や子ども専門の病院でスキルアップ

遺伝疾患と呼ばれるものには、様々なものがある。そして、染色体異常などで発症することから、根治治療は困難な場合がほとんどだ。対症療法を行っても、短命なケースも少なくない。ただ、人に与えられた命はみな平等であり、看護師は専門的な知識を持つ医療従事者として、遺伝疾患を発症している患者に寄り添うことが重要となってくるだろう。

遺伝疾患を患っている新生児の中には、出生直後から治療を必要とする場合も多い。現在は妊娠中からその異常に気付き、ハイリスク妊婦として大きな医療機関を紹介されていることもある。そのため、遺伝疾患の新生児は、大学病院や子ども専門の病院に入院することも珍しくない。遺伝疾患には症例数が少ないものもあるが、大学病院や子ども専門の病院に入院することで、少しでも知識や技術を持つ医師と出会える可能性が高くなる。また、どんな病気かわからない場合でも、設備の整ったところで検査などを進めることで、次第にわかることもある。

看護にしても、同じことがいえるだろう。遺伝疾患は異なるかもしれないが、患者の家族は常にいろいろな思いや不安、葛藤を抱えているものだ。それに寄り添うには、やはり多くの経験を積んできた看護師の存在が大切となってくる。こうした遺伝疾患についての知識を深めたい、また携わりたいと思った時には、様々な病気の症例が集まりやすい大学病院や子ども専門の病院で働くといい。看護師は、こうした環境で経験を積むことで、より成長できる。

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